マテリアルの新たなストーリー。マテリアルの特徴を最大限に活かし、最小限の加工で作られたNEWSEDのアップサイクルプロダクトです。
  • 廃棄カプセルを封入したアクリル板

    弊社のカプセルトイ事業で使用しているカプセルの一部を使用した、オリジナルの装飾アクリル素材のデザインに取り組みました。
    自社のカプセルショップ「KENELESTAND」にて回収・分別し、傷や割れなどで使用できなくなったカプセルを利用しています。アクリル板製造技術をもつ有限会社三幸(東京都足立区)の協力により、装飾アクリル板を専門とする職人の手で一枚一枚制作され、浮遊感のあるマーブル模様のNEWSEDオリジナルデザインのアクリルが完成しました。可能性のある未来について日々考える取組みにちなんで、「CAN DAYS」と命名しました。

  • 装飾アクリルの端材

    アクセサリーや店舗什器をアクリルで制作するミユキアクリル(有限会社三幸)から出る装飾アクリルの端材です。ラメや生地を封入し装飾された美しいアクリル板は、一枚一枚職人の手で作られるオーダーメイドのマテリアルです。必要な部材を切り出した後、その貴重なアクリル板はストックし、2次使用によって活用されます。それでも、使用の目処がたたないデッドストックとなれば、廃棄されてしまいます。

  • ハンドル部分のエアバッグ

    廃車になった車は、解体工場でそれぞれの素材に分別・解体されます。エアバッグやシートベルトは、安全性にかかわるパーツのため、たとえ未使用でも再利用ができません。ほとんどのエアバッグは、一度も使われないまま、役目を終え廃棄されているようです。使用箇所によって丸型や角型などさまざまで、メーカーや車種によって形状や大きさも違います。解体工場で解体される車は、メーカー・車種・年式が揃うことはありません。そのため、解体作業者の手で1つずつ取り外されたエアバッグは、ハンドル部分を選別し、丁寧に洗浄しています。

  • 自動車のシートベルト

    日本で廃車になった自動車は、自動車リサイクルシステムによって解体された車体の約95%が、材料としてリサイクルされています。ただ、安全性にかかわるパーツはリサイクルされず、スクラップとして鉄クズと一緒に焼却されてしまうのが一般的です。中でも、丈夫なシートベルトは寿命も長い上、300種類ものパターンがあるようです。

    解体作業者の手で1つずつ取り外し、丁寧に洗浄すれば、可能性のあるテキスタイルとして再生できます。

  • 調律の際にでる木琴の音板

    木琴の鍵盤は、音板と呼ばれます。角が丸くなめらかに加工された部材は、音階ごとに切りそろえられ、音板と端材に分かれます。また、天然木のため、ひび割れや色合いが原因で使用できなかった音板もあります。音に厳密な木琴の製造では、数多くの木製の音板が端材として廃棄されてしまいます。

  • 木製塗箸の端材

    木製の箸工場からは、生産される箸と同じ本数の端材が作られています。端材となるのは、長さを揃える工程で機械に固定される元の部分です。切り落とされ、機械に固定する役割を終えた短い端材には、色とりどりの塗装色が残っています。この端材の多くは、冬場に薪として活用され焼却されています。

  • 特殊なテント膜の端材

    このテント膜は、ドーム、駅舎、万博パビリオン、サッカースタジアムなどの屋根として主に使用されています。フッ素樹脂コーティングでガラス繊維織布を挟む構造になっており、ステンレススチール同様の耐久性があるとされています。建設規模で使用されるので、端材とはいえ面積は大きく、量も少なくありません。また、スタジアムのような膜構造の建設は、建築機会も少ないため珍しいマテリアルです。